2017年7月28日金曜日

畑と恋と絵本のはなし

わたしが借りている畑は、シェア畑といって
広い土地を区切り、何人ものひとが借りています。

つくっている野菜は、きゅうり、なす、トマト、
とうもろこし、枝豆、空心菜、それから香菜とバジル。

となりで畑を借りている、ちょっと年上の女性と仲良くなって、
「きゅうりばかりがたくさんできて、
大好きなトマトやなすは、ちっともできないんです〜」と話すと、
「いいなぁ! うちはトマトばっかり。
きゅうりはいくらあってもいいのに、ちっともできないわよ」と。

じゃあ、交換しましょう、と畑で会うたび物々交換しているのですが、
お互い、好きな野菜ができずに、たいして好きじゃない野菜ができちゃうなんて、
隣同士なのに、おかしいですね、と笑い合ったあと、彼女がひとこと
「愛しすぎると、うまくいかないんだよねぇ」と。

あら、そんな経験、かつてしたような(笑)。

そして思い出したのが、この絵本です。


 『わたしとあそんで』
動物たちに、わたしとあそんで、と女の子が声をかけると
みんな、さっと逃げてしまうのに、
女の子がひとりであそんでいると、つぎからつぎへと、
寄って来て、あそんでくれる……そんな内容です。

畑も動物も、それから恋も?
自然が相手のときは、大好きだからとかまいすぎず、大事にしすぎず、
でもきちんと目を向けること、それが成功の秘訣なのかもしれません。


わたしのとうもろこしの葉にくっついていた
セミの抜け殻。こんなところで、と思うと
その一生懸命さに、じーんとしてしまうのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿