2018年9月20日木曜日

名字ずかん

8月末に、「名字ずかん」(ほるぷ出版)ができあがりました。

庶民の名字は、そのへんの田んぼや川から、できたんでしょ?
と思っていましたが、じつは自分の名前にも
きちんとしたルーツがあったり、とつくりながら、たくさんの発見がありました。

たーくさんの名字を調べて収録していますが、
「おもしろそう」と言ってくれるひとの名字に限って、
載っていない(苦笑)。
変わった名字のひとほど、名字に関心があるのかも、と思いました。

外国の名字とか、夫婦別姓のこととか、
小学生にも少しずつ考えてみてほしいな、というコラムも
盛り込んでいます。

ぜひぜひ、お手にとって、見てみてください!

イラストとデザインがいいんですよ! 
かわいいので、見るだけでも楽しいですよ。

2018年8月29日水曜日

映画『若い女』感想覚え書き

20歳年上の有名カメラマンのミューズだったのに、別れを告げられ家を追い出されたポーラ、31歳。
家なし、仕事なし、お金なし。
あるのは彼から盗んだ猫のムチャチャと、やけっぱちでついた額の傷。
10年も彼におんぶにだっこの生活をしていたから、職歴も学歴も常識もない。
それでも働かないと自分と猫が食べていけないから、
なんとか仕事を得ると、次第に生き生きとしていく。
何度も嘘をつくから、そのたびに、「あなたはいったい何者なの?」と相手から繰り返される問いが胸に響く。
「まだ31歳」「もう31歳」。年齢って、何歳になっても、そんなものなのかもしれない。
正直、そのきっかけはちょっと安易?と思ったけれど、
それでもラスト、歩き出す彼女は、美しかった。
あなたはいったい何者なの? の問いに、自立と自由でもって答えられたときに、
ただの若い女から、大人の女として、生きていけるようになるのかもしれない。
このポスターのビジュアルと、劇中の彼女、ずいぶん違う。

2018年7月12日木曜日

フルーツサンド食べまくり

6月20日発売の天然生活8月号で、
フードエッセイストの平野紗季子さんおすすめの
フルーツサンドを食べまくりました。
フルーツサンドって、パンとフルーツの組み合わせが
ごはんにあんこみたいで、
あんまり食べたことがなかったのだけれど、
ごはんにあんこも、おはぎがあって美味しいように
フルーツサンドも、うみゃい!
たくさん食べた中で、もう一度食べたいのは
円居さんかな。岐阜のお店です。
美味しかった。

このお仕事をして以来、見るとついつい食べてしまう
フルーツサンド。
新宿駅構内新南口にある、紀伊国屋だか、成城石井だかの
フルーツサンドは、お値段のわりにとっても美味しいです。
ぜひおためしあれ。

撮影に協力して、とお願いしたのに、踏んでるよ、おい。


2018年6月28日木曜日

おばあちゃん

わたくしごとで恐縮ですが、
(って、ここにはわたくしごとしか書いていませんが)
昨日、祖母が永眠いたしました。93歳でした。

ここ数年はほぼ寝たきりながら、
ヘルパーさん、訪問看護師さん、訪問医師、訪問入浴、と
みなさんのおかげで、
本人の希望どおり、ひとり暮らしをする自宅で
最後まで過ごすことができました。

歳をとって、植物が枯れるように
自然に死を迎える祖母の姿を見せてもらえたことも、よかったです。

祖母は戦争中に会ったこともないひとと結婚し、
のちにわたしの父となる息子を産み、戦後、離婚。
それからは女手一つで、両親の面倒を見ながら
子どもを育て上げ、
水商売のかたわら、アパート経営までするなど、
経済的に自立した女性でした。

わたしの父である息子と、母である嫁に先立たれてからも
目の前のたのしいことに目を向けて生きることのできる
精神的にも自立した女性でした。

90歳くらいまでは、女学校時代のお友だちと
お昼ごはんを食べたり、
デイサービスセンターに通ったりしながら
楽しそうでしたが、ここ数年は、
おばあちゃんにとって、どういう時間なんだろう、と
思わないこともありませんでした。
だって、お友だちもみんな死んじゃったり、
老人ホームに入っちゃったりして、誰とも会えないし、
彼女自身、動けなくなっていたのですから。

でも、昨日わかりました。
おばあちゃん子だったわたしが
祖母の死にあたっても、
こんなに静かな心持ちでいられるのは、
たぶん、ここ数年、おばあちゃんが
ああいう姿で生きていてくれたおかげで、
ゆっくりとお別れする準備ができたからでした。
あの時間は、わたしと弟のための時間だったんだね。

最後までボケず、自分の歯で食べ、わたしたちのために生きたおばあちゃん、
あんたはすごい! めっちゃ、ありがとう。
わたしもおばあちゃんのように
自立した、強い、軽やかな女性になれるように、がんばります。

そうそう、おばあちゃんは最後まで美容に気を使うひとだったからか、
死に顔がとても美しかったです。笑顔で。
わたしもきれいにしなくちゃ、だね。

そんなわけで、少しさみしい気もするけれど、
わたしは元気です。みなさん、これからもよろしく。





2018年6月5日火曜日

UCAUCAイベント

あれはGWのはじまりだったのですから、
もうひと月以上も経ってしまった!

東松原のビオワインと料理が美味しい
素敵なお店「CHERRY」をお借りして、
UCAUCAのイベントを行ったのでした。

お集まりくださった20名ほどの皆さんと、
女子後についておしゃべりさせていただきました。
われわれったら、うっかりにもほどがあり、
写真一枚撮っていなくて、すみません。

でも、いままでについて、
これからについて、
まじめにゆるやかに、ご一緒にお話しできて、
とても充実した時間を過ごすことができました。

今度は、夏に、葉山で
本屋さん主催のイベントに参加させていただく予定です。
詳細は以下をご覧ください。

https://www.facebook.com/events/2090438417834968/

ビールと本を持って、葉山に。
キーワードだけでも愉快!
ぜひぜひ、ご一緒に、おしゃべりできましたら
うれしいです。


お仕事あれこれ

もう6月だなんて、びっくりっ!
夏は理由もなく楽しみなものだけれど、
その前に梅雨がありますからね。

さてさて、ここしばらくのお仕事情報です。

まずはこちら。

あべ弘士さんの動物絵が満載!





















2013年から断続的に編集を続けてきたのが
絵本作家・あべ弘士さんによる
動物のお話満載の児童向け書籍です。
こちら、トリビアっぽいネタが満載なので、
大人のちょっとしたお遊びタイムにもおすすめです。
とにかくイラストがたくさん入っています。
それだけで、動物好きにはたまらないと思いますよ。


それからフリーライターとしてのお仕事。
天然生活6月号では、横山タカ子さんのお宅で
ほっとできる部屋の秘密を伺い、
森百合子さん、石原文子さんには
素敵な布づかいのコツを教わりました。
横山さんには、おいしいお昼ご飯をいただいたのですが、
献立の大切さを再認識。
おかずの味、酸っぱい、甘い、辛い、しょっぱいのバランスが
絶妙で、まぁ、おなかいっぱいになっても
まだまだ食べられるという。
夫さんも、毎日、ごはんが楽しみだから、
家に帰るのが楽しみなんですって。
わたしもそんなふうになりたいっ!

愛猫もうっとり、の素敵な暮らしがたくさん






















それから天然生活7月号も。
整理整頓が特集で、柳沢小実さん、坂井より子さんに
お話を伺いました。
坂井さんは、古いものを大切にしながら暮らしていらして、
見せていただいた柳行李が便利そうっ!
と、帰宅後ヤフオクで購入。
ずっと衣替えを、プラスチックの衣装ケースじゃいやだし、と
躊躇して、適当な大きなバッグで済ませていましたが、
これですっきりです。
整理整頓の取材に行って、
ものがふえるというなんともな結果ではありますが、
生活は整ってきましたよ。

片付いた部屋は居心地がいいものです。






















うっかりすると、あっという間に時間が経ってしまうから、
毎日を納得のいくように生活していきたい、と
今年も半年が過ぎようとしているきょう、
つくづく思っています。

ではでは〜。

2018年3月26日月曜日

堀井和子さんの朝ごはん

2018年3月20日発売の天然生活5月号にて、
堀井和子さんの朝ごはんを取材いたしました。

堀井さんといえば、あこがれている方も
おおぜいいらっしゃいますよね。
わたしもそのひとりです。

ミルクティーやグリーンサラダが感動の美味しさで、
「極める」ってこういうことなのかな、と。
朝ごはんって、毎日のことだから、
少しずつでも、自分が好きな方向へ改良していくと、
その先には、あの美味しさがあるのかもしれません。
わたしも取材以来、「いつも」を少しでもよくできるようにと
心がけるようになりましたよ。
ぜひ本誌をご覧くださいね!

ぴーちゃんも三つ指ついて、おすすめしております。

2018年3月10日土曜日

おまたせしました「ucauca」2号完成です。

 友人と趣味でつくっているリトルプレス
「ucauca」の2号目がようやくできあがりました。
特集テーマは「女子後の生き方 見かけと中身の大問題」です。

いい年齢をして「女子」ってどうよ、という意見もあるかもしれませんが、
日本って、女の子、おかあさん、おばあさん以外に
女性の生きる道って、あります??
だから、女の子をすぎて、おかあさんじゃないと、
おばさん、っていうのもあるけれどさ、
それもどうなのよ、と思った女性たちが、「女子」と称したのではないか、と。

わたしももう40代、女子をすぎて、素敵な大人の女性として
ただ生きることを楽しむには、どんな心持ちでいたらいいのかしら、
なんていうことを、素敵なみなさんに、うかがったり
いろいろな方向から考えてみました。

●インタビュー

金沢百枝さん(美術史家)「おばあさんになるまでどう生きましょう?」

イイノナホさん(ガラス作家)「迷わない女子後に何が必要ですか?」

●きてます老眼!戸惑いのシニアグラス入門

●山瀬公子さん(デザイナー)&矢野悦子さん(Lamp harajukuディレクター)に聞く

「何を着たらいいか、わからなくなってしまいました!」

●角田太郎さん(waitz店主)に聞く

「あたらしい音楽をおしえてください!」

●脱力が肝心!「大人のきれいな姿勢講座」

●コリーヌ・カンタンさん(フランス著作権事務所代表)に聞く

「フランス人女性は大人ほどモテるって本当ですか!?」

●連載/「モテ髪放浪記」「ワールドワイド男子目線」「縄文スピリットを探して」

「あそびにいきたい」「読書の時間」「星からみると少しラク」「piccolophoto」

現在、ジュンク堂書店池袋本店さん、B&Bさん、Titleさん、ほか
都内をはじめ、他府県でもお取り扱いいただいております。

ぜひぜひ、ご覧いただけたらうれしいです。800円(税別)です。
表紙は1号同様、フランス人画家・イリス・デ・ムイさんに描いていただきました。
イリスさんはエルメスとかでも仕事をされているとても素敵な女性画家です。

2018年2月20日火曜日

好きな仕事をすることは……

先日、といっても昨年のことなのですが、
あたらしいパソコンを買ってからというもの、
お知らせがあるたびに律儀にosをアップデートしていたんです。

そうしたら、何回めかのアップデートで
なぜか画面が真っ暗になり、電源をオンしてもオフしても、暗いまま。。。

びっくりしてappleのサポートセンターに電話したところ、
最初に対応してくれたひとは、
いろいろナビゲートしてくれた挙句、
もうダメだから、外付けのハードディスクに中身を丸ごと写して
初期化してください、という話になりました。
しかも、そうしても中のデータは救えないかもしれない、と。

外付けのハードディスクは持っていないと言うと、
買って来てください、と言うから
どういうものを買えばいいのか聞いたのですが
お店のひとに聞いてください、とのことで、
ちかくの家電量販店に行きました。
が、やっぱり何を買ったらいいのか、わからないし、
聞いてもわからない。

それで仕方なく、家に戻って、サポートセンターにリコール。
つぎに対応してくれたひとは、
わたしが行った家電量販店の名前を言うと、
そこにはこういうものがあるはずだから、
こういうのを買えばいいですよ、と親切に教えてくれて、
しかもですね、もう一度、対応を試してくれませんか、とあたらしい提案が。

相談事項にはどういうトラブルが発生していて
どういう対策をとったか、履歴が残っているらしく、
その履歴を見る限り、まだやれることがある、と言うんです。

それで言われたとおりにどんどん試し、
復旧するまでに時間がかかる作業だったので、
もしダメだったらまた電話してください、ということで
電話を切って、待つこと1日。
あら、不思議。無事に復旧。

ありがとうの電話をもう一度かけたいくらいでしたが、
お忙しいでしょうから(つながるまでめっちゃ時間かかるし)、
もうかけなかったけれど、大感謝した出来事だったのでした。

やっぱり仕事は好きなことをするに限る、あるいは仕事を好きになるに限るよ、
と当たり前のことですが、じーんと感動。
好きだから、マニュアル通りの対応のみならず、
こっちも試してみましょう、と提案できるのだろうな、って。
家電量販店にもリサーチに行っちゃうくらいだし。

ちょうど、パソコンを買ったころの昨年のわたしは
会社を辞めて、これからどうしようかなぁ、と考えている最中でした。
これからは、いろいろ不安もあるけれど、
最高に好きだと思う仕事で食べていけるようにがんばろう、
そのほうが自分がたのしいだけでなく、
ひとさまのお役に立てるもの、と神の啓示のように思ったのでした。
なんだか大げさですね(笑)。

まぁ、そんなちいさな出来事から、
どでかいことを考えてしまうくらい、追い詰められてもいたのでしょう。
そしてそして、がんばって小説を書きまして、
文学賞に応募した作品が最終選考に残っています。

http://www.shinchosha.co.jp/r18/

これについては、またお伝えしたいこともあるのですが、
ひとまず、全文公開されていますので、よろしければお読みいただけましたら!