2017年5月31日水曜日

体型のこと

わたしは子どもの頃からやせていて、
色黒で細いから、おばあちゃんには「ごぼう」って言われるくらいだった。

中学1年生になったころ、
ちょっとだけ、それまでよりもふっくらしたことがあって、
というか、いま思えば、ほんの少し胸がふくらんだりさ、
子どもから少女に成長する変わり目だっただけなのだけれど、
そのときに1回だけダイエットしようとしたことがありました。

サラダしか食べない宣言をして、
それなのにおかあさんがつくってくれたサラダはニース風サラダ。

こんなんじゃあ、やせないよ。
わたしが言ってるサラダは、レタスとキュウリみたいなやつだよ。
と抗議したものの、
翌日出てきたのは、ポテトサラダ。

だからっ、わたしはやせたいんだよ、と強く主張して、
でもおかあさんは、そんなんじゃあ、栄養失調になっちゃうよ、と
困ったように言って、
翌日は、ほうれんそうにカリカリベーコンが乗ったサラダだった。

あぁ、こりゃあ、おかあさんにわたしが思うようなサラダをつくってもらうことは
無理だな、と3日でダイエットをあきらめたのでした。

それからすぐにしゅっと細くなって、
高校生のころは1日6食食べていたし、
大学生のころなんて、男子並みに食べていたのに、
ちっとも太りませんでした。
まぁ、聞くひとが聞いたら、嫌われそうです。。。

でね、そのあいだ、ずーっと言われていました。
20歳をすぎたら、食べれば太るようになる、
そして20歳を過ぎると、30歳を過ぎたら太るよ……。

それでもまぁ、ずっとほっそりしていてですね、
とうとう来ましたですよ。食べれば太る時期が。
と言うより、食べなくても太る時期が!
40歳を過ぎて。
服用中の薬の副作用もあるのかもしれません。
でもまぁ、中年になったからでしょうな。

いまはね、お腹はぽっこりしているし、
腕も、ぽよっとしています。
ちょっと下を向くと、あごが二重になる。

いままでずーっとやせていて、
太りたい、とか言いながら、ほんとうのところは
やせている自分が自分だと思っていたと思うのです。
きゅっとしゅっとしてる自分が自分らしい、みたいな。

だからやせていない自分なんて、見たくない、と
こころの奥のほうで思っていた気がするの。
ところが、です。

ある日、ふと鏡を見て思いました。
ちょっとふっくらした自分、
けっこう好きかも。
太もものあいだも昔みたいに空間がないのに、
その感じがいい感じ。

そういうことって、ほかにもありそうですよね。
なったら嫌だな、とちょっと思っていても
実際なってみると、別に嫌じゃない。
むしろ、けっこう好きかも、というようなこと。

おばあちゃんに、
あたし、太っちゃったんだけどさ、
けっこう好きかも、と言いました。
おばあちゃんは、
そうだよ、いまくらいがちょうどいいよ。
それより太る必要はないけどね。
と言いました。

ということは、調子に乗っていまより太ったら、
こりゃあマズイと思わないといけないようです。



2017年5月29日月曜日

おばあちゃんと晩酌

近所で暮らすおばあちゃん(92歳)は、
ここ1年くらいかな、じぶんでごはんで作ることがむずかしくなって、
宅配のお年寄り向けお弁当サービスを利用しています。

塩分濃度への配慮や品目数など
「正しい」食事ではあるけれど、
お料理好きだったおばあちゃんからすれば、
きっとさみしいはず。

なので、季節のもの、
たとえばたけのこごはんとか、そんなものを
作ったときには、せっせとおばあちゃんちに
運んでいるの。

きょうも、そら豆を茹でたので、
おばあちゃんちに「食べる〜?」と持って行ったところ
「食べる、食べる!」との返事。

おばあちゃんにあげて、
「さて、家に帰って、わたしもそら豆をつまみに
ビールでも飲むか」と言ったらば、
「みおちゃん、ひとりで飲むの?
あら、やだ。さみしくないの?」とおばあちゃんから声がかかりました。

「さみしくないよ」
まぁ、だれか一緒に飲むひとがいれば、それに越したことはありませんが、
ひとりなんですもの。

でもきょうはおばあちゃんも気分だったのでしょう。
「わたしも飲もうかな。一緒に飲もうよ」
と言うので、おばあちゃんと一緒に晩酌。
おばあちゃんはノンアルで、わたしはビールで。

おばあちゃんにはキヨちゃんっていうお友だちがいて、
数ヶ月前までキヨちゃんが毎日のようにおばあちゃんちにやってきていました。
でもそのキヨちゃんも、認知症があっという間に進んで
介護施設に入ってしまいました。
キヨちゃんはビールが好きだから、
キヨちゃんのために買っておいたビールがまだ残っていて、
それをふたりで、ね。

おばあちゃんは、
「みおちゃんは、いい顔しているのに(孫バカ)どうしてひとりなんだろう?」
とつくづく言うので、
「性格が悪いんだと思う」と答えたら、
「そうだね」だって!

早く一緒に飲む相手を見つけて、
おばあちゃんを安心させてあげたほうがいいのかもしれないけれど……。

そら豆って茹でるとしわしわになってしまうのって、仕方ないの?

2017年5月23日火曜日

畑、はじめました。



ナチュラルな生活を嗜好していると、行き着く先は、畑です。
オーガニックフードを自分でつくる、というだけでなく、
土に触れるということがもたらす恵みは数知れません。
都会で暮らしていると、人工物に囲まれていますから、
畑仕事はストレス解消になりますし、
あの姿勢もね、骨盤周りを刺激するし、
女性にとっては、いいことづくめなんですよ。
疲れるけど。翌日は筋肉痛だけど。

そして、菌について勉強をはじめてからは、
地元の菌によって育てられた食べ物を食べて、
循環させていくことの大切さを実感し、
地元でシェア畑というのを借りることにしたのでした。

シェア畑は市民農園と違い、
借りるのは少し高いです。
でも、道具はすべて貸してくれることと、
有機肥料しか使ってはいけないこと、
苗も用意してくれますし、
なにより、スタッフの方がいらして
育て方を指導してくれるんですね。
これはありがたい。
はじめてで、ひとりで作業するのですが、
これなら続けられそうです。

きょうでまだ2日目。
前回、トマトときゅうり、ナスの苗を植えて、
きょうは、とうもろこし、枝豆、
バジル、マリーゴールド、香菜
空心菜、サンチュ、二十日大根、ルッコラの種を植えてきました。
暑い中、4時間以上作業したので、もうクタクタ。
帰宅後は、爆睡してしまい、予定が狂いまくりです。

種から芽が出るまでは
3日に1回くらい水やりに畑に行く必要があります。
暑い日が続くのでね、はじめたばかりで早くも
心配ですが(笑)、まぁ、大丈夫でしょう!

畑はじめたよーと友だちにも言いまくり、
収穫を楽しみにしてね、と自分にプレッシャーをかけながら、
楽しみたいと思います。

耕耘機で耕して、土づくりから。






2017年5月16日火曜日

歯磨き粉をやめてみた

あんまり自然派すぎるのも、不自然なのですが、
ちかごろ、歯磨き粉をやめてみました。

きっかけは、常在菌(ひとのからだにある菌)のことを考えると
必要ない、というお話を聞いたからです。
悪い菌だけ除菌はできず、いい菌も除菌されてしまうため、
常在菌のバランスが崩れてしまい、
その結果、虫歯や歯周病などを引き起こすことにもつながるのだとか。

まだ1週間弱なのですが、すでに変化が!

いままでは、夜、きちんと歯磨きしても、
フロスをしないで寝てしまうと、
朝起きたときに、口がくちゃい、というか、
ちょっとネバネバして、早く歯を磨きたい〜という気分でした。

ところが、歯磨き粉をやめたら、
朝起きたときに、口の臭いやねばつきが気にならないんです。

歯磨き粉はナチュラルなタイプを使っていたので
それほど悪いものではなかったはずですが、
やっぱり必要な常在菌(善玉菌)まで、洗い流してしまっていたのか?
あるいは、歯磨き粉をつけないと、歯がよく見えるので
きちんと磨けるからなのか?
ほんとうの理由はわからないのですが、いい感じです!

もしトライした方は、
一般的な歯磨き粉を使われている場合、
あわあわ、すっきり、の歯磨きに慣れてらっしゃるので
歯磨き粉をつけないなんて、気持ち悪いかもしれません。

なので、いったん、オーガニックな歯磨き粉を使って、
泡立ちや爽快感の少なさに慣れていただき、
それから歯磨き粉をやめることをおすすめします!

からだも石けん、髪も石けん、歯磨き粉はなし。

暮らしも持ち物もシンプルになって、気持ちも落ち着いてきた気がします。

ただ、冒頭にも書いたとおり、
あまりにも「自然」を追求すると、それがこだわりになって、
かえって窮屈になりますからね。
何事も、バランスが大切、と言い聞かせてもいます。

2017年5月14日日曜日

もうおねえさんじゃないみたい。

ゆうべ、地元の駅のバス乗り場で路線図を確認していたんです。
きょう、バスに乗る予定があったのですが
ふだん、バスには乗り馴れないので、ちょっと事前に見ておきたくて。

そうしたらね、
「おねえさん、おねえさん」
って、男性の声が聞こえてきました。
数回聞こえて、さらには、「なに見てるの? ねぇ、ねぇ」って
すぐそばまで来られて、さらには「おねえさんってば」って言われて、
ようやく、わたしに声をかけているのだと気づきました。

いやぁ、驚きました。
わたしったら、いつのころからか、自分が
おねえさん、と男性から声をかけられる対象だと
思わなくなっていたことに気づいて、びっくりしたんです。

しかもね、バス乗り場の表示板は、煌煌と灯りがついていて、
男性に顔を見られないよう、すぐに下を向いて
足早に立ち去ったですよ。
それもびっくり。
わたしったら、おねえさんじゃないって、バレたくない、と
とっさに思ったのだと思う。

さらに少し時間が経って……
もしかして後ろ姿、つまり服装が
おねえさんだったのかしら、と思ったら
それもなんだかちょっと恥ずかしかったの。

美魔女とかアンチエイジングとか、そういうの
全然興味がないどころか、
むしろ、アンチ・アンチエイジング派(笑)で、
年相応がいちばん、と思ってきました。
いまでもそう思ってると思ってる。

だから、自分をおねえさんだと思わなくなっていても
当たり前。
それなのに、そのことに気づいて、ちょっとびっくりしたのは、
どういうことなんだろう。
わたしはまだおねえさんなのに、勝手に自分をおねえさんじゃない、って
決めつけていたことにショックを受けた、ということ?
なんか、ちょっと自分で勝手に諦めちゃってる感じがして、
そのことに落ち込んだのかしらん?
ということは、年齢を重ねておねえさんじゃなくなることは、
諦めに相当する、ということなの?
でもそれって、ちょっと違うと思いたい、と思ってきたはず。

とはいえさ、たとえばもしも、「ねぇ、ねぇ、おばさん」って男性に
呼びかけられたら、やっぱりちょっとショックだと思うの。

なんか、ややこしいけれど、
自分の見た目、それから自分が思う自分の呼び名、
そして、そうありたい自分、これがマッチしてくるといいのか?
諦めるとかじゃなくて、なにかいい具合に、
すっと年齢を重ねていく自分を受け入れて、
認められて、自分は自分、というふうに、なれればいいのだけれど。

2017年5月12日金曜日

恋って、どこにでも落ちてるのね。

マルセイユに行く際、いろんなひとから
「いいひと、見つかるといいねぇ」と言われておりました。

我が家に泊まったフランス人も、
わざわざ独身男性に、マルセイユのアパートの鍵の受け渡しを
頼んでくれたり。
階下のアーティストにごはんに連れてってくれ、と
話してくれたり。

ところが、ですよ。
鍵を渡してくれた男性は
見た感じ、とーっても年上!!
あとから聞いたら、わたしより数個しか上じゃなかったらしいのですが。
しかも、日本が好きだと言うから、
いつでも来たらいいのに、と言ったら
「ぼくは生涯にわたって貧しいから、日本には行けないんだよ」と言われてしまい、
べつに貧しくてもいいのだけれど、
なんて言ったらいいのでしょうか。
ときめくタイミングを失ってしまいました。

階下のアーティストも、
ベジタリアンだから、豆腐とネギの蒸したやつをごちそうしてくれたものの、
わたしは家を出てすぐにピザを食べに行く始末で、
食事の好みが合わないと、ね。

そんなわけで、3週間弱の滞在中、
恋の予感、ゼロ。
まったく、だれからも色目を使われることもなく
わたしもキュンとせずに過ごしたのでした。

でね、帰りの飛行機。
イスタンブール経由だったので
成田行きの飛行機のゲートで待っていたときのこと。
向かいに若い男性と、若いと普通の中間くらいの女性が
座っていました。

男性は、学生さんかな、と思うような雰囲気で、
女性は、ツインテールでキュンとつりあがったアイライナー、
厚底靴というスタイルで、
アニメが好きなのかな、という雰囲気。
要は、ちょっとださいな、と思った。

そのふたり、いつの間にか、会話をはじめたんです。
どちらから話しかけたのか、何がきっかけだったのか
わからないのだけれど、
とにかくお互いにネイティブじゃない英語で
音楽の趣味がどうやら合うらしく、
話している。

そして、日本ではどこに滞在するの?
とか、
じゃあ、大阪で会おうよ、などと盛り上がり
連絡先を交換。
そのあと飛行機に乗り込むときまで、
あれこれ、盛り上がっておりましたです。

それで気づきましたよ。
わたしはこんなところ(トランジットの空港)で
恋が芽生えるなんて思ってもいないから、
髪もぼさぼさ、メイクもせず、めがね。
服もラクなだぼさぼスタイル。

そして、その若い男性のことも、
女性のことも、批判的なまなざしというか、
なんかださいな、みたいに思っていたことも大反省。

恋ってね、どんなときもきちんと身繕いして、
だれのことも批判的な目で見ないこころの有り様が
大事なんじゃないかな、と思いました。

2017年5月10日水曜日

タジン鍋に亀裂! からの……

マルセイユから大事に大事に持って返って来た
かわいい柄のタジン鍋。
すごく丁寧に梱包し、かさばるのを我慢。






















このあいだ友人があそびに来てくれたので
喜び勇んで、タジン鍋、使ってみたのです。
レシピは適当。
好きな野菜を切って、
タジンと言えば、塩レモンよね、でも塩レモンないから
レモン!
くらい適当。

ところがです。調理中、ピシッと音が。
むむ?
でもって、チリチリチリチリッて
吹きこぼれの音が。

ちいさい鍋に欲張って具を入れたから、
吹きこぼれたかしらん、と見てみたら、
なんと、亀裂が入っているではありませんか!!

右上の亀裂。見えるでしょうか。





















調理がほとんど済んでいたのが幸いです。
友人が来て、さんざん笑って、
食べてみたら、まぁ美味しい。

でも亀裂が入っていたのではどうしようもない、と
ポイすることに決めて、
twitterでつぶやいたところ……
お料理教室の先生が教えてくれましたー。

現地のひとにとっては消耗品だけれど、
焼きの甘い陶器だから、
水に浸してから、使うのだと。

がーん。知らなかったよ。
土鍋はおかゆを炊いてから、とか言うじゃないですか。
そこまで面倒ではないけれど
下処理が必要なのでした。

でもね、これまた賢い先生のアドバイスが。
フタは使えるから、合うサイズの浅い鍋と使いなさい、と。

合うサイズの浅い鍋がなかったので
試しにフライパンで使ってみました。

タジン鍋より、量も入れられた気が。





















あのね、仕上がりはタジン鍋より
ジューシーさに欠けるものの、
ほぼほぼ同じくらい、美味しくできました。

無水調理はストウブでもできるから、
今度ストウブでもやってみるつもり。

かわいい、という以上の良さが発見できなければ、
フタともバイバイすることになるかもしれません……。

うわーん、無知って、やっぱり悲しいですね。
でも水に浸すなんて考えてもしなかったら仕方ない。
次に活かすことにしますー。