2017年3月1日水曜日

梅で染める

先日、ほぼ日のTOBICHIで行われた
志村宏さんの「染めワークショップ」に参加いたしました。
http://www.1101.com/tobichi/#!/event/lineup/278442

志村宏さんは、染織家・志村ふくみさんのお孫さんです。
志村ふくみさんの『一色一生』を拝読して以来、
一度は体験してみたかった染色。
5倍の倍率を勝ち抜いて見事当選し(笑)、
京都から志村さんが運ばれたという梅の枝で
ストールと絹糸を染めました。

植物を染料に、動物性の絹を染め、
鉱物で色を定着させる。
その際、火を使って梅の枝から色を煮出し、
絹地を浸して風に当て、水に媒染となる石灰を溶かします。
植物と動物と鉱物と、火と風と水と。
それらを融和させる、ひとの手。
これから花を咲かせる梅の枝を切り出し、死なせ、
染めという形で生かす、という
染色の過程がまるごと自然の営みそのもので、
こころの目を開かされるような、
センス・オブ・ワンダーなひとときを経験。

梅の枝で染めたストールは、
はにかんだようなピンクのようなオレンジのような、
これ、とひとことでは言い表せない
繊細な春色で、暖かくなって身につける日が
待ち遠しい。
そんな時間までをたのしみにできる、
素晴らしいワークショップでした。


0 件のコメント:

コメントを投稿