2017年5月29日月曜日

おばあちゃんと晩酌

近所で暮らすおばあちゃん(92歳)は、
ここ1年くらいかな、じぶんでごはんで作ることがむずかしくなって、
宅配のお年寄り向けお弁当サービスを利用しています。

塩分濃度への配慮や品目数など
「正しい」食事ではあるけれど、
お料理好きだったおばあちゃんからすれば、
きっとさみしいはず。

なので、季節のもの、
たとえばたけのこごはんとか、そんなものを
作ったときには、せっせとおばあちゃんちに
運んでいるの。

きょうも、そら豆を茹でたので、
おばあちゃんちに「食べる〜?」と持って行ったところ
「食べる、食べる!」との返事。

おばあちゃんにあげて、
「さて、家に帰って、わたしもそら豆をつまみに
ビールでも飲むか」と言ったらば、
「みおちゃん、ひとりで飲むの?
あら、やだ。さみしくないの?」とおばあちゃんから声がかかりました。

「さみしくないよ」
まぁ、だれか一緒に飲むひとがいれば、それに越したことはありませんが、
ひとりなんですもの。

でもきょうはおばあちゃんも気分だったのでしょう。
「わたしも飲もうかな。一緒に飲もうよ」
と言うので、おばあちゃんと一緒に晩酌。
おばあちゃんはノンアルで、わたしはビールで。

おばあちゃんにはキヨちゃんっていうお友だちがいて、
数ヶ月前までキヨちゃんが毎日のようにおばあちゃんちにやってきていました。
でもそのキヨちゃんも、認知症があっという間に進んで
介護施設に入ってしまいました。
キヨちゃんはビールが好きだから、
キヨちゃんのために買っておいたビールがまだ残っていて、
それをふたりで、ね。

おばあちゃんは、
「みおちゃんは、いい顔しているのに(孫バカ)どうしてひとりなんだろう?」
とつくづく言うので、
「性格が悪いんだと思う」と答えたら、
「そうだね」だって!

早く一緒に飲む相手を見つけて、
おばあちゃんを安心させてあげたほうがいいのかもしれないけれど……。

そら豆って茹でるとしわしわになってしまうのって、仕方ないの?

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