9時過ぎにぶらぶらとB&Bを出発すると、
なんともうすでに列が!
モネの家は、噂どおり浮世絵だらけで
外国人がすーっと通り過ぎて行く部屋のいちいちが
わたしにはおもしろくて仕方なかった。
富嶽百景のような有名なものも飾ってあったけれど、
ざりがに柄の着物を着たおんなのひととか、
お風呂の三助さんのようすとか、
あんまり見たことがないような感じのものが
とても興味深くて、おもしろい。
そうそう、「なに、この素朴な絵?」と思ったら
尾形光琳のサインがしてあって、
ほ、ほう、と感心したり。
とーってもかわいいキッチンで、 きれいに額に入れられた浮世絵。 |
浮世絵がとても大切そうに飾られていたのにひきかえ、
モネの絵のみならず、セザンヌやら、なにやら、
これでもかーっ、というくらい、そこいらへんに飾ってあって、
絵画好きには、たまらない空間でした。
モネのアトリエ。額にも入れられずに、ばばばーっと。 |
あとね、お皿。
もう、ほんとうにすばらしい日本のアンティークのお皿が
こちらも浮世絵同様、棚にきちんと飾られていて
あぁ、とっても好きだったんだなぁ、と
親近感が沸くおうちでした。
あと庭ね、4月のあたま、シーズンははじまったばかりですよ。
それでもチューリップが見事に咲き誇っていて、
うわぁ、素晴らしいなぁ、と思うわけです。
でもね、これは一瞬だったな。
すぐに飽きてしまいました。
睡蓮の庭のほうは、まだ当然睡蓮は咲いておらず、
それでもこちらのほうが、人工色が少なくて、
飽きずに見ていられました。
趣味に合う、合わないといったこともあるかとは思いますが
わたしはつくられた美よりも、自然美のほうが
飽きずに、ずーっと見ていられるし、
はっとする美しさを感じるようです。
まだ睡蓮には早くても、自然の美しさ。 |
あと、モネの家に行こうと思っているひとへアドバイス。
モネの家からわたしが出たのは10時半くらいだったと思うのだけれど
そのときには、もう入場制限がされていました。
団体さんも、たーくさんいて、
スペイン語とか、英語とか、中国語とか、いろいろ聞こえたから
世界中から来ているのでしょう。
できるだけ静かに見たいと思ったら、朝9時半には
もう並んでいるくらいの感じが良さそうですよ。
印象派美術館は、B&Bで朝食を食べていたときに話をした
中国からのひとり旅の女性が、
あんまりだったよ〜と話していたので、
だろうね〜と思って、パス。
ごはんでも食べようかと思ったけれど、
シーズン中にばんばか稼いで、あとは半年ものあいだオフ、という土地柄か、
高いの。高いけれど、あんまり美味しくない、ということが
簡単に予想できたので、さっさとパリに移動することにしたのでした。
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