2017年4月6日木曜日

遺跡なんて好きじゃなかったけれど

マルセイユに泊まるというと、
ちょっと知っているひとからは
いいなぁ、エクス・アン・プロヴァンスはきれいだよ〜。
ニースもカンヌも近いし。あ、モナコも素敵だよ〜。
などと言われたものです。

そうかね、とガイドブックを見てみると
それらどの街にも興味が湧かなくて、びっくりしました。
わたしが行きたいなぁ、と思うのは
どうやら、とくに見るべきものもなさそうだけれど
なんとなくよさそうな感じの街。
いや、街というより村!

でもきょうはアルルに行ってきました!
アルルは古代遺跡で有名な、南フランスでは大きな街のひとつです。
でも目的は、遺跡ではなくて、骨董市。
知人がきのうメールで、
毎月第一水曜には、アルルの郵便局の近くで
骨董市があるよ、と知らせてくれたのです。

骨董市巡りは
わたしのいくつかある趣味のひとつです。
時差ぼけで4時に目が覚めてしまったのをこれ幸いと、
さっそくちょこっと調べて
9時すぎの電車に乗りました。

電車は遅れるよ、と教わっていたから
どうせ遅れているだろう、と高をくくっていたら
始発のせいか、定刻通り。

あんまり考えずに座ったら海側じゃなくて、土地側で、
ぶどう畑や牧場、菜の花畑などを横目に揺られること1時間ほどで
着きました、アルル。
ローマ遺跡で有名だから、
どでかい石の古いやつが、どどーんとあるんでしょ、
あんまり興味ないなぁ、などと思っていたのですが
なんとまぁ、こじんまりとした、かわいらしい街なのです。

遺跡もね、思っていたより威圧感ないというか、
街になじんでいて、あるのが当たり前、みたいな顔をしている。

アルルの古代闘技場。現在は春から夏に闘牛が行われているようです。


そして骨董市。出ているお店は多くないけれど、
パリなんかより、うーんと安くて、
お店のひとが優しい! 
フランス語で(笑)すごく熱心に教えてくれて、
たのしく、いいお買い物ができました。

犬連れのお客さんなどもいて、街で暮らしているひとが
気軽にお買い物している姿が印象的でした。


お昼ごはんは、Le 16という、ちょっとしたビストロに入り
ロゼを飲んでいい気分に。

中はいっぱいだったからテラスに座ったのだけれど
これがいけなかった(笑)。
食後のエスプレッソが出てくるころに
目の前の道路で工事がはじまってしまったのです。
がががががっ、とものすごい音と振動で
ほかのお客さんとも苦笑い。


左側の茶色いのはごはん。今回の旅でここのごはんが、いちばん美味しかったかも。

頭が痛くなってしまい、風も強かったから、
どこかに入りたくて、レアチュー美術館に。
ここは15世紀に建てられた修道院跡らしいのだけれど
ほとんどお客さんもいないから、おそろしかったです。
石造りの薄暗い建物の中で、宗教画とか見るの。
そしてなんと停電して、こわいよ〜こわいよ〜と思いながら
それでも離れがたくて、ぜんぶ見て回りました。

夜が長いのでアルルでもう少しゆっくりしたかったのだけれど、
レストランはたくさんあってもカフェがあんまりね。
座る場所もないし、フリーwifiもないし、
風も強いしで、3時半の電車でマルセイユに戻ってきました。

フランスの鉄道はくせもので、
切符を買うでしょ、そうすると改札はないんです。
改札はなくて、自分で改札機で打刻しないといけないの。
これをしないと、検札で(毎回、必ず来るらしい)
罰金をとられるのだとか。
でもアルルからの帰り、うっかり忘れてしまいました。
が、検札にきた駅員さん、いいよいいよ、と優しかったです。

マルセイユに戻ったら雨! 
折りたたみ傘をさしましたが
傘をさしているのは、わたしと子どもくらい。
おとなは、平気で濡れていました。

きのうは時差ぼけで21時ころ寝てしまったけれど
きょうはもう少し起きていられそう。
心地よい疲労感とワインのおかげで、
ゆっくり寝られそうです。

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