滞在何日目、とか書きながら
マルセイユにいないけれど。
さて、アンティーブに1泊したのは
じつはこの日の朝、
アンティーブから、ニースもモナコも過ぎて、
1時間ほど電車で行った、
ロクブリュヌ・カップ・マルタンという村に
行くためなのでした。
ここには、建築家のコルビュジェが
妻のために建てた、ちいさなちいさな小屋があります。
コルビュジェの小屋の外観。 丸太作りに見えますが、半割にした木を貼っているそう。 |
10年以上前でしょうか。
東京でコルビュジェの展覧会を見たときに
この小屋のことを知り、
いつか見てみたい、と思っていたのでした。
いつか、と思っていることって、
案外叶うものですね。
この一帯はガイド付きツアーでないと見学できないため、
HPから問い合わせ、
この日の10時から英語ツアーがあるよ、と返答をもらい予約。
9時すぎに着いてしまったため、付近を散策しようとしましたが、
なにもないんです。
30分くらい行けばビーチがあるようでしたが、
行って帰ってくるだけ、になってしまうので
待つこと1時間弱。
さて、10時になり、ようやくツアーがはじまりました!
駅から歩いて10分ほどでしょうか。
コルビュジェが建築した宿泊施設「ユニテ・ド・キャンピング」や
小屋に隣接するレストランなども合わせて、フランス語と英語で
じっくり1時間半ほど。
なにせ、敷地に入った瞬間、おぉ〜と声が出てしまうくらい
見晴らしがいいんです。
すぐ真下がビーチでね。
もう泳いでいるひとも。
コルビュジェは、けっきょくこの海で、
心臓発作で亡くなったんです。
でもすごくきれいな海で、きっと大好きだったんだろうな、ということが
見た瞬間にわかりました。
小屋の脇から海へのびる道。 |
小屋は、大きさのわりに収納が多くて、
そんなに収納いるかね、という感じ。
キッチンがないかわりに、
となりのレストランに直接入れるドアがついているという
なんともチャーミングなつくり。
妻へのプレゼントだったようですが
ベッドの頭の真上にトイレがあって、不評だったとか(笑)。
たしかに、わたしもここでは寝たくないなぁ、と思いました。
頭の真上にトイレだよ。 |
この小屋にしろ、宿泊施設にしろ、
夏や冬などのバカンスのために
田舎にちいさな家を建てて、というのは
いまでこそ、みんな憧れませんか。
でも、この小屋が建てられた1952年ころは
だれにもこういうコンセプトが理解されなかったそうで、
ほんとうはこういう宿泊施設を建てる予定は
ほかにもあったものの、わずか5軒程度で終了してしまったのだとか。
宿泊施設、「ユニテ・ド・キャンピング」には、
現在も、相続したファミリーがバカンスを過ごしに来ているそうです。
うらやましい!
外観もおしゃれ〜。 |
自然豊かな環境で、ミニマムな家に暮らす。
わたしも夏の家として、いつか、どこかに持ちたいなぁ、と
夢がふくらみました。
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