朝から鉄道でアンティーブという、カンヌとニースのあいだくらいにある
街に向かい、そこからさらにバスで、
ヴァロリスというちいさな街へ行きました。
ガイドブックにあるとおり、アンティーブから
Villa Chretien行きという8番のバスに乗ったものの、
降り先であるPlace de la liberationがいつまで経っても
バス内の電光掲示板に出てきません。
むむむっ、おかしい。
こんなときに頼りになるのはgoogle map様です。
オフラインでも使えるようにダウンロードしておきましたので
GPS機能で自分がいまどこにいるのかわかります。
地図を見てみると、あれれ、やっぱりヴァロリス、
そろそろ通り過ぎるところ??
「ici, a vallauris?(ここ、ヴァロリス?)」
と運転中の運転手さんに聞いてみると、
「oui, oui」とのことで、停留所でもないのに
バスを停めてくれて、ピカソ美術館はあっちだよ〜と方向を教えてくれました。
うぅ、やさしい。
そう、ヴァロリスはピカソが陶芸に目覚めた街として有名で
メインストリートのスタート地点に
いまは国立ピカソ美術館となっている
ヴァロリス城が君臨しています。
ピカソ美術館。城っていわれても、というたたずまい。 |
ここには、ピカソが70歳の誕生日を、街の陶芸家たちが祝ってくれたお礼にと、
ピカソが礼拝堂に壁画「戦争と平和」を描きました。
ピカソはわたしがうらやましいと思う人物のひとり。
生まれ変わったら誰になりたい? と訊かれて、
ピカソと答えたくらいなのですから(笑)。
お昼ころ着いてしまったので、
(というか、ほんとうは11時半前には着いて、
午前に見て、お昼にはアンティーブに戻るつもりが、
バスが遅れたの。こういうとき、仕事じゃない、ただの旅行って
いいですよね!)
午後の開館時間となる14時まであと2時間ほど。
メインストリートは陶芸のお土産屋さんが並んでいます。
いかにもお土産! という感じの絵柄が並ぶなか、
1軒だけ、通りの終わりに、陶芸家の作品を集めたっぽいお店があり
そこで1つ、なかなかいいのを買い求めました。
いちごとか盛るのに、よさそう、と想像力がふくらみます。
陶芸の街として有名。ひとっこひとり、いませんでした。 |
まだまだ時間はあるので、ランチをとりましたが、
ヨーロッパの食事って、量が多いから、
なんだかもたれてしまって……。
しかもテラス席に座ったら
暑くて暑くて、けっきょくノースリーブというか、
無印のブラトップ1枚というあられもない姿で
ランチをとりました。
が、近くにいたお姉さんたちも同じような格好ですからね。
暑い中、こういうのは、重すぎた……。 |
そしてようやく14時、ヴァロリス城は
現在、3つの美術館が敷地内にありまして、
「戦争と平和」はもちろん素晴らしかったのですが
陶芸美術館にあるピカソの陶芸作品が、ね。
もう好きなひとは、必見です。
おぉ〜、かわいい〜。
とボキャブラリーのなさが恥ずかしいですが、
どれもこれも、素晴らしく愛らしく、エネルギーに満ちていて、
とっても幸せになりました。
ちょっとね、土偶っぽいところも、素敵でした。
ほぼひとりくらいで堪能したあとは、
またバスにてアンティーブへ。
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